【膝の痛み】変形性の膝関節症とO脚との関係は?仲良しすぎてイロイロまずい。
ちょこっと膝を捻っただけなのに、半年くらい痛みが消えなかった経験があります。
日進北口えがおの接骨院 院長のオシ先生です
膝というのは足の真ん中に位置していて、足を曲げたり、歩いたりするうえで1番大事なクッションの役割をしています。
柔らかく動かせるようにするため、膝の関節はガチッとハマってはいなくて、関節の安定固定を靭帯や筋肉に依存しているんです。
なので、その柔らかさが出せる反面、関節の安定性に欠けるために変形や痛みが出やすい関節ともいえるのです。
患者さまからの要望で、誰でもできるヘルニアを改善するための体操をお伝えしたのはこちらの記事
膝に起こる症状は?
膝関節に起こりやすい症状を挙げていきましょう
・変形性膝関節症
・オスグッド病(ジャンパー膝)
・半月板損傷
・靭帯損傷
・膝蓋骨周囲炎(膝のお皿の痛み)
・疲労からくる膝の痛み(筋肉由来のもの)
など、パッと思いつくだけでも膝が痛くなる症状はたくさんあります。今日は中でも1番相談の多い「変形性膝関節症」についてお話していきましょう。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症とは膝にかかる負担が強かったり、加齢によって骨や筋肉が弱くなることによって膝の軟骨がすり減り、膝が滑らかに動かなくなってしまう状態です。また軟骨が無くなって骨と骨が直接ぶつかってしまうことから、炎症が生まれて痛みを引き起こします。
【余談】ここで膝の構造をおさらいしておきましょう。膝は大腿骨と下腿骨で構成されます。その骨の関節部分はツルツルとした軟骨になっていて半月板とともに滑らかに膝を動かせるようにしています。
変形するのは止められないの?
変形は加齢に原因があると書きましたが、それでは膝の変形を止めることはできないのでしょうか?
答えはNOです。きちんと対策をすれば、変形を食い止めることは十分に可能です。
それに変形の原因は加齢だけではありません。大切なのは日々の生活習慣の方です。
変形とは自然に起こってしまうものですが、それを助長させてしまうのがガニ股によるO脚になった足回りです。これは筋肉の衰えや歩き方のクセによって生じます。次の項ではそのO脚について説明していきますね。
O脚と変形の関係性は
みなさまはO脚(オーキャク)とはどんな脚かパッと想像できますか?
O脚とは脚がアルファベットの「O」のような形状に見えることから名付けられました。
O脚と膝の変形の関係性は強く、変形性の膝関節症の方のほとんどはO脚です。
そして逆に膝に痛みがなくても、O脚の方は変形性膝関節症の予備軍になります。
これはどういうことかというと、O脚は膝の変形だけで起こるものではなく、ガニ股や扁平足、外反母趾などの膝以外の異常によっても発生するからです。
そしてそのO脚によって偏った圧力が膝にかかり、膝の軟骨をすり減らして変形へとつながっていくのです。
なので、ご自身がO脚だと自覚のある方はたとえ膝が痛くなくとも、そのO脚改善のために接骨院に相談されることをオススメします。
変形を止めるために必要なこと
膝関節の変形の原因には加齢や前述のO脚があります。
加齢を止めることはできませんが、O脚は今日から改善のためにできることがあります。
それは『股関節のズボラ体操』
O脚の方のほとんどはガニ股です。ガニ股の原因は股関節&骨盤の固さ・歪みにあります。
骨盤を自力で緩めるのはテクニックが必要なので、まずは股関節をほぐしましょう。
やり方は、ゴロンと横になって両足を軽く開いて右膝を曲げます。
そのまま右足を内に10回動かします。思いっきりやる必要はありません。優しくゆったりと刺激してください。つぎに外方向にも10回動かしましょう。
右足が終わったら、次は左足も同様に内→外…と10回ずつ動かしましょう。これは筋肉のストレッチではなく、股関節への刺激なので筋肉はそれほど伸びていなくてもOKです。
つぎは股関節の回転運動をします。
回転といってもグルグルは回しません
両足揃えて真っ直ぐにします。まずは右足を…
股関節と膝を曲げて屈曲→外にできる限り開く→また真っ直ぐに戻す
これを10回やります。余裕がある方は逆回転もするといいでしょう。
右が終わったら左を、足を曲げて…曲げ切ったら外に…開き切ったら真っ直ぐに戻す
同じく10回転させましょう。
股関節のガニ股改善のズボラ体操はこれだけです。
まずはここから始めましょう!毎日続けて物足りなくなったら、巷の他の体操に手を出してみるのもいいと思います。
ガニ股も生活習慣ゆえに起こるものです。改善されたら終わり!ではなく、ずっと続けて習慣化させたいですね。
まとめ
膝関節の変形による痛みに悩まされている患者さまは多いです。
しかしながら、痛みが膝に出ていても、その原因が膝以外にある場合も多くあります。
私たちが膝関節の治療をする際に注意するのは、足関節の動き、股関節の柔軟性、下肢全体の形状になります。
なかでも股関節は特に重要な要素(ガニ股の原因など)になるので、治療以外でも自宅でズボラ体操をしてもらえたら、と思います。
変形性膝関節症は決して治らない症状ではないです。ですが、悪化すれば手術をするしかないほどに変形します。
早め早めの対応がいつまでも自分の足で歩ける未来に繋がることを覚えていてください。
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