【ヘルニア】患者さまからの要望☆ヘルニアの自宅ケアの方法を教えます
自宅でのセルフケアは頑張り過ぎないでください
日進北口えがおの接骨院 院長のオシ先生です。
今回は腰のヘルニア持ちの患者さまから、なにか自宅でやるといいことありますか?という質問を受けたので、そのときにお話しした内容を元に記事にしていきます。
ヘルニアって何?と疑問をもった方はこちらで詳しく説明しています
冒頭にも書きましたが、自宅で行うストレッチや体操は頑張り過ぎないことが大切になります。
特にヘルニアの患者さまは、頑張りすぎると症状が悪化してしまいます。なので、くれぐれも自分が余裕をもってできる範囲での体操をお願いします。
子供に多い「突き指」を自宅でできる固定法を含めてお話しした前回の記事はこちら
患者さまの状態
今回の腰部椎間板ヘルニアを患っている患者さま(Mさんとします)の容態・生活状況はというと…
・アラサーの女性。
・数年前からヘルニアを患っていて、一度症状が落ち着いたものの最近になってまた再発した。
・下半身へのシビレは強くないけど、腰はかなり痛くてコルセットが手放せない。
・仕事がデスクで作品を作る「職人系」の仕事なので、1日数時間座りっぱなしで作業をする。
・運動はまったくしない。全体的に筋力不足は明らか。
と、こんな感じです。
彼女の治りたい!痛みを楽にしたい!という意思は強く、自宅で何かできることはないか?と質問をしてくれました。
さて、私はMさんにどういった指示を出したでしょうか…。同じような症状や生活スタイルの方は参考にしてくださいね。
まずはここから
まず普段から運動を全然していないので、体は固く、しかもヘルニアがあるので無理はできないという悪条件があります。
実際やってみてもらったところ、体幹の前屈・後屈は腰の痛みが出るためほとんど出来ません。
なので、まずここから始めよう!とMさんに伝えたのは、足指のストレッチです。
足先のズボラ体操でお話しした「足指握手」と「足指ぐるぐる」を朝起きた後と、夜寝る前に必ずやるように伝えました。
座りっぱなしが多いMさんの足は浮腫んでいて冷たく、足指の動きが鈍くなっていました。足指に自分の手を絡めるだけで痛いって言ってましたからね。でも、この場合の痛いは続行です。なぜならどこにも負担をかけていないから。固い指先を柔らかくするだけなので、多少の痛みは我慢して続けてもらいます。とはいえ、痛いのは最初だけで、一週間もすれば痛みを感じずにできるようになります。
この足先ズボラ体操は足首やふくらはぎの血行を良くします。ふくらはぎの血行が良くなれば腰への好影響が期待できるので、まずは腰に負担のかからないこの体操から始めようと伝えました。
それに加えてもう一つ。肩甲骨を動かして、深呼吸をしよう!と指示しました。
作業中は猫背で集中しているので、背中は丸く、呼吸も少なくなります。これはMさんだけはなく、人間はみな、集中すると呼吸は少なくなります。なので、息を大きく吸って吐いてを意識的にすることが必要なのです。
肩甲骨を動かしながら深呼吸ができれば一石二鳥なので、これは思い出したら何回でもやるようにと伝えました。
症状の重い方は、いまの痛みを何とかしようと頑張り過ぎる傾向にあります。でも一般的なストレッチや体操はまだ先の話。まずは「足先」と「深呼吸」からです。
そしてMさんには、ストレッチの目標として「猫のポーズ」が楽にできる体を目指そうね、と話をしました。猫のポーズには座り仕事で固まった体をほぐすために必要な要素がたくさん詰まっています。残念ながら今はまだそのポーズをとろうとすると腰が痛んでしまうのでストップをかけていますが、いずれはやってもらうようにしたいですね。
《猫のポーズ》
まとめ
Mさんの現在の腰の状態はかなり悪いので、すべてが参考になる方はいらっしゃらないかもしれません。
ですが、考え方として大切なことを覚えていただきたかったので記事にして残すことにしました。
☆自宅ケアでの大切なこと☆
頑張り過ぎない
頑張るのは、毎日継続させることに対して頑張ってください。
絶対的に身体に良いことから始める
深呼吸や足先ズボラ体操は、腰を痛める心配のない腰にとって良いことです。このように効果は薄いかもしれないけど、絶対的に身体にいい運動から始めましょう。
最後に、これもまた絶対にやるべきケアを挙げます。
お風呂に入ってください
シャワーではなく、湯船に浸かるといった意味です。お風呂は本当に身体に良いものです。疲労回復・血行促進は疲れているときほど必要になります。
暑いから…めんどうだから…といわずに、お風呂に入る習慣をつけるようお願いします。
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