【オスグッド】成長痛との違いを理解して適切な治療をすれば早く治ります。
膝の成長痛に悩まされた経験はないですね。
日進北口えがおの接骨院 院長のオシ先生です。
たぶん成長しなかったんだと思います(笑)同じ身長であれば大抵は相手の方が足は長いです。なんなら10㎝も背の低い女子とズボンの丈が同じです。
これはどういうことでしょう…
たぶん成長しなかったんだと思います(涙)
さて、今回の記事は膝の症状パート2としまして、接骨院で施術する膝の症状では変形性膝関節症の次に多いオスグッド病について説明していきます。
成長期に発症することの多いオスグッド病について、なぜ成長期に起こるのか、単純な成長痛とどう違うのかを分かりやすく解説していきます。
膝の軟骨がすり減ってしまい関節に痛みを引き起こす変形性膝関節症について、解説と対処法をまとめた記事はこちら
オスグッドと成長痛の違いって?
小学校高学年から中学生あたりの成長期に起こる成長痛。
なぜ膝が痛くなるかというと、足の骨が比率的に1番伸びる(成長する)からです。
それも骨は全体的に伸びるのではなく、膝の近くにある骨端線と呼ばれる成長線から伸びます。
なので、グングン伸びる成長に対して筋肉や感覚が追いつかずに膝周囲が痛み出すというわけです。
成長痛は自然に発生するものなので、痛みは強くともケガではありません。
膝周囲の筋肉をマッサージして、キレイに成長できるように促してあげていれば痛みは落ち着いていきます。
対して、オスグッド病はケガです。
ほうっておけば悪化しますし、膝の下がボコッと変形してしまいます。
発症する年代が成長痛を起こす年代と同じなので混同されやすく、当院にも「膝の成長痛で…」と来院された患者さまがオスグッドだったり、またその逆だったりということがあります。
オスグッド病とは?
ではオスグッドについて掘り下げていきましょう。
オスグッド病というのは膝のお皿の下の部分が痛くなります。
なぜ痛くなるのか…それはちょうどその痛い場所が太もも前面の筋肉の付着部だからです。
中学校に入り、部活などで体を激しく使う機会が増えます。また成長期なので筋肉の力強さもドンドン増していきます。
太ももの筋肉は「走る」「跳ぶ」「着地をする」ときに力を使うのですが、そのときに付着部である患部にグイグイと引っ張られるような負荷がかかるのです。
成長期の子の骨はまだ柔らかく、その負荷に付着部の骨が耐えられずに剥がれてしまう。この状態になった症状をオスグッド病といいます。
【余談】ちなみにオスグッドは人の名前です。オスグッドさんが命名したからオスグッド病なんですね。
オスグッドの治し方
ダッシュやランニング、ジャンプなどによる大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)の収縮が筋肉の付着部に繰り返し負担をかけ、付着部の骨を引き剥がしてしまうオスグッド病ですが、治し方にはどんな方法があるでしょうか。
まずは安静。患部にかけている負担をなくすことにより、炎症を鎮静させることを目的にします。
極端な話、痛みが引くまで安静にしていればオスグッドは治ります。ただ、通常よりも治癒を早めるために治療をしていきましょう。
【えがおの接骨院 オスグッドの治療方法】
まずは患部の炎症を抑えましょう。テクトロンを治療モードで使用し、Vスティックを使い患部周辺の鎮痛を図ります。
Vスティックは圧縮された電気を患部に集中的にかけることで、炎症を抑え、組織の活性化を促すことができます。
つぎに大腿四頭筋のケアを手技で行います。
付着部を引っ張り続ける大腿四頭筋(太もも前の筋肉)は緊張して固くなっていたり、伸縮性が不十分なことがあります。
それを解消してあげることで、患部への負担を和らげることができるのです。
最後に、緩めた大腿四頭筋と対になる存在である太もも裏の筋肉(ハムストリング)にテクトロンをかけましょう。
太腿の筋肉は表裏一体、前と後ろのバランスを取らなくてはなりません。
オスグッドを発症している子は表側の筋力が強く、裏の筋力が弱い傾向にあります。
その弱さを補うため、テクトロンで筋力強化をします。
すぐに筋肉が強化されるものではありませんが、治った後に再発しない体作りのために必要なことです。
えがおの接骨院では患者さまの希望をできるだけ叶えてあげたいので、治療をしながら部活やスポーツを続けたい方には、何とかできる策を考えます。それはテーピングであったり、技術指導であったり、自宅ケアだったりします。
痛くなったら絶対安静という疾患ではない(ことも多い)ので、相談してベストな道を探しましょう!
まとめ
オスグッドは成長期に起こる膝の下の骨の剥離です。
痛みを我慢していると悪化していくのが特徴で、時間がたてば治る成長痛との違いになります。
治すにはきっちり段階を踏んで体を作っていきます。
患部に電気をかけて膝のマッサージだけをする治療は意味をなさないので、もしそういった治療を受けている方には転院を勧めます。
夏休みが終わり運動しやすくなる時期ですが、夏の練習の疲れが出る時期でもあるので、十分注意して運動をしてくださいね。
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