【熱中症】ちゃんと理解していますか?なんでお年寄りに多いのか、考えてみましょう【パート2】
5月の運動会は個人的には反対です。
日進北口えがおの接骨院 院長のオシ先生です。
学校行事の関係やカリキュラム上の進行で仕方はないのでしょうが、9月に比べて5月の運動会の方が熱中症のリスクは高まります。
これにも前回お話しした暑熱順化が関わってきます。一番暑い時期が終わり、秋に近づく9月と、春過ぎて気温が上昇する(紫外線も強い)5月では、体の暑さに対する耐性は明らかです。
それに加えて、新学期でクラスに馴染んでいない、あまり運動が得意ではない子が頑張ったらそりゃ倒れますよ。
対策として挙げられるのは2つ。
とことん過保護にするか、積極的に外に出すか、です。
紫外線から守る帽子、日傘・日焼け止め・首元を冷やすタオル・水分を先生を無視して飲ませる等、無茶なレベルの過保護をしてあげたら熱中症のリスクは下がります。
もしくは、積極的に外で遊ばせたりスポーツをさせることで体を常に暑さに慣らしておく事です。
たまにしか外に出ないから倒れるんです。毎日2時間外で活動していれば自然と暑さに強い子になります。
とまぁ一見理不尽にしか思えない対策しか挙げられないほど、5月の運動会における熱中症対策はありません。
この先運動会がどう変わっていくのか…やきもきしながら見守っていくことにしましょう。
冒頭の話が長くなってしまいましたが、今回の本題は…
汗がかけないヒトと高齢者の熱中症のお話です。
熱中症の基本知識と脱水症状について話をした前回の記事はこちら
汗をかけないってどういうこと?
汗っかきな自分からみると不思議に思いますが、汗が出ない・汗をかけないヒトがいます。
その方達にとって夏は大変つらいものです。汗をかかないからといって暑さを感じていないわけではありません。むしろ、汗として熱が放出されないので体温が上がり、熱中症になってしまうのです。
イラストで説明しましょう
これは現代の生活習慣病のようなものです。冷房のガンガンに効いた室内でずっとお仕事(しかも事務仕事)をするのだから、汗を出す機能が衰えて汗も出なくなります。
この場合の対処法は冷房下の中でもいいから体を動かすこと。あとはなるべく温かい物を摂って、内臓を冷やさないこと。毎日お風呂には入ること、です。
少しでも体の熱量を上げる努力をしておかないと、汗腺が退化して本当に汗が出ないお年寄りになります。
ただでさえ高齢者は熱中症になりやすいというのに、これではかなり危険な未来になってしまいます。
高齢者の熱中症
年をとると残念ながらいろいろな機能が衰えます。これには抗えません。
熱中症にならないために必要な機能は、自分と周囲の温度を把握することです。
嘘みたいな話ですが、誰が入っても暑いという高温の部屋で涼しい顔をしているご老人はいます。
高齢者の熱中症をイラスト化したのがこちらです
もともとの体の水分量が低いんですね。そこに高温・渇き・発汗に対する機能の衰えにより本人の知らない間に体は熱中症になり、倒れて、不幸な事故になります。
この対処法は身内の方が注意を払ってあげるしかないでしょう。寒いと言われようとも冷房を使って部屋の温度を適温に調整するしかないと思います。冷房で感じる体の冷えは上着を着せてあげれば対応できますからね。
まとめ
ここまでいくつかのパターンの熱中症を紹介してきました。
なぜ起こるのか?起こさないために何ができるか…おそらく私たちの生活環境は変わりません。であれば熱中症の危険は年々増えていくでしょう。
そこで自分が自分自身や周囲の方のためにどう立ち回るか、それが大切です。
そしてざっくりとした熱中症まとめは…
汗をかいたら水分補給。それも大汗なら真水よりも麦茶やスポーツドリンクが良いです。
汗をかけないのであれば、冷房はうまく使いましょう。ダボっとした服や軽い素材、でもお腹や足元は冷やさない意識をしてください。
さしあたって今日からできる熱中症対策は、涼しい室内で体を動かして爽やかな汗を流すことです。健康には運動が不可欠ということです。開き直っていい汗をかいてみましょう!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません