【マスク型熱中症】今年の夏は要注意!【水分補給より頭部冷却】
マスク型熱中症って言葉は今年の夏のパワーワードになると思っています
そもそもパワーワードの意味がよくわっていない日進北口えがおの接骨院 院長のオシ先生です
暑くなりましたね
患者さまの中にも、マスクをしての生活がすでに限界だ!と嘆く方が出てきました
今年の夏の熱中症の患者数はかなりの大人数になりそうですね。私たちもしっかりと対策を練らなくてはいけません
おそらく、多くの方が熱中症の対処法と聞いて、真っ先に思いつくのが水分補給だと思います
もちろん対処法として間違いではありません。ですが、今年はマスクをして生活する夏になります。とするならば、熱中症になってしまう機序や対処法も少し変わりますよ、という話をしていきます
コロナが収束した後の生活で、心配なことについてお話しした前回の記事はこちら
マスク型熱中症とは
勝手に造語して、パワーワードにしようと企んでいるマスク型熱中症
一体どういうもので、どんな風に起こるのでしょうか?
みなさまも感じている通り、暑い日にマスクをして生活すると、とっっても暑いですよね?
これはマスクという布によって顔が覆われているからだけではなく、吐く息を抑制されているからです
ヒトは呼吸によって酸素を体内に取り込みます。そして、それと同時に呼吸によって体温調節もしているんです
呼吸によって息をきちんと吐くことができると、体内の熱を逃すことができます。この作用が邪魔されているというのが、マスクの1番の弊害です
ではなぜ息が吐けないと熱中症の危険が高まるのかを説明していきましょう
吐く息で体内の熱を放出する
例外はありますが、基本的には外気温というのは体内温度よりも低いです
その低い温度の空気を吸って、肺に取り込み、体内の温かくなった空気を吐き出す
この流れの中で、体から熱を奪いながら温かい空気を吐き出し、体温を調節していくのです
ところが、マスクをつけていると吐く息がマスクでブロックされてしまい、十分に排気ができません
それどころか、マスク内にこもった熱い空気を吸い込むので、さらに体内温度は上がっていきます
体を冷やす呼気(吐くこと)ができずに、熱い空気を吸気(吸うこと)する。これでは体内、特に頭の温度は上がる一方です
頭部の温度が上がるとどうなるでしょうか?…そう、ぶっ倒れますよね!(熱中症)
このパターンの熱中症だと脱水はあまりしていないので、水分補給よりも頭部冷却を優先します
具体的には、頭頂部や後頭部を保冷剤やアイスノンで冷やす。首筋やおでこに冷えピタを貼る。などです
外出から帰ってきた際や、屋外での活動中に頭が痛くなったり、意識がボーッとするなんて症状が現れるのは熱中症の危険サインです!
すぐに安静にして、体を冷やすようにしてください
もう一つのパワーワード「暑熱順化」
マスクだけでも大変なのに、この夏はもう一つ頭に入れておかなければならない言葉があります
それが暑熱順化です
暑熱順化というのは、人間の体が暑さに対して慣れていくという作用です。私たち日本人は春から夏にかけての気温の変化に対して、少しずつ無意識に体を暑さに慣らしていきます
では問題です。今年の春には何があったでしょう?
そう、コロナウイルスによる外出自粛期間がありましたね
子供たちは休校、社会人はテレワークが多くなり、地域の体操やコーラスなどの集まりもなくなりました
この自粛期間が、本来慣れるはずだった暑さに対する順化機能を低下させています
私たちの体は、暑さに対して弱くなっている
このことを頭に入れて行動してください
熱中症になるかもしれないというラインを例年よりも手前に引いてください
暑熱順化がうまくいかなかったということは、私たちの体が自分では気がつかないうちに、夏の暑さに対応できなくなっているということなのです
まとめ
今年は本当に熱中症の患者数は増えると思います
それを他人事ではなく、自分や家族、友人にも簡単に起こりうることとして認識してください
熱中症は一度なってしまうと、1・2週間は体調が戻りません。熱中症による峠は越えても、ダルさや疲れやすいなど体に不調が残るようになってしまうのです
まずは、熱中症にならないこと
暑さに対して弱くなっていると思って行動してください
そして、おかしいなと感じたら、すぐに対処をします
頭部を冷却して安静にしつつ、水分は適宜飲むようにしてください
コロナウイルスが落ち着き始めた今、次は暑さが皆さまにとっての脅威になります
マスク型熱中症と暑熱順化という言葉をこの機会に覚えて、ご家族や周囲の方にも知らせてあげてください
この夏を上手く乗り越えて、元気な生活を取り戻しましょう!!
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