【外反母趾】変形してからじゃ遅いんです。痛くなる前に対処しましょう。
外反母趾…というと10数年前のとある患者さまを思い出します。
日進北口えがおの接骨院 院長のオシ先生です。
あれはまだ私が以前の接骨院で院長を任されてすぐの頃です。当時中学生の女の子の患者さまが外反母趾による足の痛みを訴えて来院されました。
ちょうど成長期での関節の不安定さと部活動での足への負担が重なったんでしょうね。変形は無いものの関節部の痛みと炎症が強く出ていました。
後述しますが、接骨院でできる外反母趾の治療はさはど多くはありません。
それでも何とかしてあげたいと、自宅でのケアの方法を伝えたり関節を保護するための装具を自作しました。
装具を自作したのは後にも先にもそれっきりですね。今なら業者さんに注文をすると思います。
あの頃は業者さんとの付き合いも深くありませんでしたし、「そんくらい作ってやらぁ」的な若さがありましたね。
結局、その外反母趾の治療は1ヶ月くらいで終了しました。完治したのか諦めたのか、他院に行かれたのか…結末は分かりませんが、外反母趾の治療と考えるとその子のことを思い出します。
さて、そんなわけで今回は外反母趾の話です。
接骨院における外反母趾の治療とは?自宅でできるケアについてお話ししていきます。
足の衰えが原因?何もないところで転んでしまうのはこんな理由があったんですよと紹介したのはこちらの記事です
外反母趾ってなに?
まずは外反母趾とは何か、から始めましょう。
母趾とというのは足の親指のことです。その親指が外反(外に曲がってしまう)するので、外反母趾と言います。
足の親指が、付け根の部分から人差し指側に切り込むように変形してしまった状態のことを指します。
ちなみに外反に対して内反(内側に曲がってしまう)という言葉もありますが、内反母趾は聞きませんね。あるのは内反小趾(足の小指が内側に曲がってしまう)になります。
外反母趾というと、こういった足の形状を想像すると思います。
これは完全に外反母趾ですが、ここまで変形が強くなってしまうと戻すのは不可能です。なので、こうなる前に対処していかなければなりません。
外反母趾の前兆は?
では外反母趾の前兆症状はあるのでしょうか?
症状が出て、一晩で上のような足になるわけではありません。少しずつ変形していっての結果です。
足の指が変形する前には必ず前兆があります。
①靴を履いていると親指の付け根が痛む
②以前より足が疲れるような気がする
③歩いた後、靴を脱いだ後も足が痛い
このような症状が頻発するようであれば、治療やケアを始めた方がいいでしょう。
早め早めで対処出来れば、重症化しないで済みます。
そして、次のような条件が加わるとさらに外反母趾の危険が高くなります。
①扁平足である
②足の冷えを感じる
③つま先のキツい靴を履かなければならない
扁平足は足裏のアーチがないため、親指に負担がかかりやすく、足の冷えは筋肉や関節のこわばりを生み出し、つま先が苦しいのに履き続けなければならない環境は足の変形を助長させます。
実践経験上、外反母趾で苦しんでいる方は頑張って我慢していたら次第に無理がきかなくなって、痛みが強くなったと訴えて来院されます。
上記の前兆や条件に思い当たる方は、我慢するラインを手前に引いて、おかしいなと感じた際にはすぐに相談しに来てください。
接骨院での治療法は?
えがおの接骨院では外反母趾に対してどのように治療していくかの紹介をさせていただきます。
注意事項として、外反母趾用の装具の有無は関係ないパターンでの治療になります。変形が酷すぎる場合や装具をつけるだけの治療を希望する方は整形外科への受診をお願いいたします。
まず炎症による痛みの程度を判別します。
熱を持っている、じっとしているだけでズキズキ痛む場合には、まず鍼灸かテクトロンで炎症の鎮痛を図ります。
そして固まった親指付け根をほぐしていきます。
外反母趾に対するマッサージのコツはこの2つのポイントになります。
親指と人差し指の間と土踏まずの内側のラインです。
セルフでマッサージをする際にも必ずこの2点は揉んでください。
あと、えがおの接骨院ならではの施術といえば、足の軸のアライメント調整をします。
足首・膝・股関節のバランスが整っているかを確認して、関節の軸や動きにネジレやズレがあれば調整します。
このバランス調整はセルフでは難しいです。ですが、これをするかしないかでは治り方に大幅な違いが生まれます。
早くしっかりと治したい患者さまはセルフケアと合わせて接骨院へ受診することをお勧めします。
他にも自分でできる外反母趾対策のケアとしては、前回お話ししたばかりの足指握手や足指のグルグル運動が効果的です。足先の柔軟性を強くしておければ、変形する可能性はグッと減ります。
そうして炎症を抑えつつ、患部の負担を減らして痛みを解消させていくのが外反母趾の治療になります。
変形してしまった足を戻すことは難しいです。必ず戻せる!と断言できるものではありません。
これ以上、変形を強くさせない。そして、たとえ変形があろうとも痛くない足にする。というのが、まず第一の治療の目的になります。
まとめ
外反母趾はすぐに症状が出るものではありませんし、腱鞘炎などのように使い過ぎたという実感を伴うものでもありません。
気づいたら、あれ?痛いかも?
よく見ると、あれ?足が曲がってない?
なんてところから始まります。
自分自身の足の状態(扁平足など)や靴の環境(キツい靴を履き続ける)を考慮して、自分は怪しいなと感じることがあれば早め早めで手を打ちましょう。
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