【腱鞘炎】手が痛い!なぜ起こる?自分でできるセルフケアもご紹介!
新人時代はよく指が痛くなったものです。
日進北口えがおの接骨院 院長のオシ先生です。
よく患者さまに「そんなにマッサージしてては痛くならないの?」と訊かれることがあります。
正直なところ、疲れはするけれど痛くはならないってところですね。
押し方・揉み方のコツ…といえばいいのかな。それを身につけてからは腱鞘炎や関節炎にはならなくなりましたね。
それこそ新人の頃は闇雲でしたから、よく指が痛くなりました。コツを掴んだきっかけは当時の先輩である高橋さん(鍼灸マッサージ師 性格:ドS)にスパルタでマッサージを教わったことですね。
そのときの特訓についてはいずれ記事にしたいと考えています。しんどかったけどアレがあったから今があるといえる修行時代です。高橋さんには感謝しています。
さて、今回は腱鞘炎の話です。
先日の記事
にも単語だけ出てきた腱鞘炎。
新人時代のオシ先生や美容師・調理師・ピアノの先生など指をよく使うヒトを悩ませるやっかいなヤツです。
そんな腱鞘炎についてわかりやすく紹介していきます。
そもそも腱鞘ってなに?
まずはここからでしょう。腱は聞いたことあるけれど腱鞘は知らない方は多いのではないでしょうか。
腱鞘とは字の通りに腱を包みこむ鞘(さや)です。
人間の指先には筋肉がほとんどなく、この腱で指を曲げたり伸ばしたりします。
腱は筋肉と違ってそれ自体に柔軟性がありません。なのでその腱が正しく滑らかに動くようにフォローする鞘が必要になるという訳です。
この腱をフォローする鞘と腱の間で炎症が起こることを腱鞘炎と呼ぶのです。
なぜ腱鞘炎が起こるの?
ではなぜ腱と腱鞘の間で炎症が起こるのか、その原因は反復した動きによる摩擦です。
原始的な火起こしのアレです。そうコレ↓
それに近い現象が指の中でおこります。
それともう一つ、指の腱自体の硬化です。
さきほど腱自体に柔軟性はないとはいいましたが、それでもある程度のしなやかさはあります。そのしなやかさが疲労により硬化してしまうと腱がハリガネのように固くなってしまいます。柔らかい鞘の中をガチガチの針金が動いていたらすぐに傷ついてしまいますよね?
症状の強い腱鞘炎患者さまの指はよくこうなっているのがみられます。
可能であれば、そこまで悪化する前に受診されることをお勧めします。
腱鞘炎の治療法は?
そんな腱と腱鞘の間で起こる腱鞘炎。
その痛みを治すにはどうしたらよいかを説明します。
まず第一の関門が「原因となっている仕事や作業を休めるのか?」というところです。休むことができるなら安静にこしたことはありませんので最善の方法にはなります。
ですが、まぁ…休めないでしょう?
指が痛くなるまで頑張っているのですから、使わないのが最善と分かってはいても実行できない場合が多いようです。
ならばどうするか…
ほぐしましょう!そのカチカチにこわばった指の腱を。
これは安静にできている環境でも同じですが、こわばった腱を柔らかくしなけば治癒への道は始まりません。
ベースが固いままでは治り方も遅くなってしまいます。
①ほぐし方はまず肩から
②次に腕を伸ばします
③最後にお待ちかねの指ほぐし
指を動かす腱の出所は肘にあります。
そして腱鞘炎患者さまは肩が内側に入ってしまっているので、肩甲骨周りからもアプローチする必要があります。
この体操を1日2回、朝と寝る前に行ってください。
それに加えて、もし症状が強く熱感やジンジンとした強い痛みのある場合にはアイシングをしてください。冷やすタイミングは使った後(痛い動きをした後)かお風呂上がりがいいでしょう。氷嚢や保冷剤を使って10分程度冷やしましょう。湿布はアイシングのあとに貼るようにしてくださいね。
仕事中の指のサポートにテーピングをするのも有効です。そのやり方については症状によって異なるので、当院をはじめ専門医までご相談ください。
まとめ
一回一回の負担は強くなくても、それが繰り返されることで起こるのが腱鞘炎です。
腱鞘炎が起こるぐらいの使用頻度ということですから、あなたにとって指は何よりも大切なもののはずです。
しっかり治して、日々のケアもしてあげて、また頑張ってもらいましょう!
最後に、おどしですが…腱鞘炎は悪化すると『ばね指』に進化します。ばね指は、指が引っかかって動かなくなる怖い状態です。手術もありえます。お互いにそうならないようにしたいですね。(切実)
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